間取り診断事例02~本当にリビングは明るいのか?~

間取診断事例紹介

 

2017年9月に行った「sacky」さんの間取り診断が一部公開OKになりましたので、紹介します。

建築士の方は「リビングは明るいですよ」と言っていたのですが、、、

「sacky」さんが建築会社から受けていた提案は、モダンでかなりデザイン性が高い外観です。

実は、こういう外観の家の診断は、ちょっと気が重いんです。なぜかというと設計士の方がプライドを持って提案しているでしょうから、セカンドオピニオンからの意見などは相当嫌がるかな、、、と(苦笑)

もちろん、何にも問題点がないのであれば、素晴らしい家です!で終わるのですが、大抵、何かしら「検討すべき問題」が出てきます。
今回は、日当たりでした。

ここで一応、私の「間取り観」について話しますと、、、基本的には、間取りに「良い」とか「悪い」はないと思っています。
あるとしたら、住む人の暮らしに「あう」間取りと、「合わない」間取りがある、というだけです。

ですから、間取り診断は必ず、アンケートをとってから行います。
アンケート内容から住む方がどのような暮らしを望んでいるかを読み取り診断をする、というわけです。

「sacky」さんは、提案されたデザインはとても気に入っておられていたのですが、「リビングの陽当たり」が少し気になっていて、担当の建築士にも確認しましたら、「リビングは明るいですよ」という回答を頂いていたそうです。

確かにそれは間違いではないのですが、「明るい部屋」と、「陽当たりが良い部屋」は少し違います。

「日当たりの良い部屋」と「明るい部屋」

ここで「日当たり」と「部屋の明るさ」について話します。日本人の多くは(私も含めて)、「日当たりの良い家」を望みます。これは民族性もありますが、実際に日当たりが良い方が冬は快適ですし、省エネにもなります。では「日当たりが悪い部屋」は暗いのか、というと、そんなことはありません。日当たりが良い、ということは、直射日光が部屋に入りやすいということですが、光には直射日光の他に天空光というものがあります。

天空光とは、水蒸気や塵、雲に反射された太陽光のことです。天空光は窓前に空間があれば方位関係なく部屋に入ります。ですから、北側に大きな窓があり、かつ道路などに面しており、また内装が白など明るい色を使っているのであれば十分明るい部屋にすることは可能です。

ここで注意していただきたいのは、建築士が「明るいリビングですよ」と言った場合は、必ずしも「日当たりが良い」という意味で言っているわけではない、ということです。
今回、「sacky」さんがお願いした、実力のある建築士なら悪条件であっても明るい部屋にデザインすることは可能です。それゆえに、日当たりを重視していない場合が往々にしてあります。
建築士と話すときは、「明るい」と「日当たり」の言葉の使い分けに注意した方が良いですね。

自宅の建物の影でリビングが暗くなる

L型や中庭式の住宅の場合にはよくあるのは、自分の建物の影で陽当たりが悪くなる、ということです。
今回も、近隣は高い建物がなく、陽当たりを良くすることは可能なのに、2階の影になって、1階のリビングの陽当たりが悪くなっていました。

そのため、思い切って、2階の洋室を西側に移動することを提案しています。

↑2階の平面図で解説

道路側からのイメージは多少変わるのですが、この場合でも全体のモダンで邸宅っぽいイメージは保つことが出来ます。
(そちらは動画で解説しています)

この陽当たりについては、こちらの記事でも解説しています。
中庭のある間取りの注意点

この他、和室の窓デザインや、洗濯干場の改善提案などもしております。

 

間取り診断の感想

最後に「sacky」さんからの間取り診断の感想を掲載しますね。

「実際の私たち家族の生活に寄り添った形で診断していただいて非常に参考になりました。
日当たり、通風、サイズ感や細かな使い勝手などは、多くの経験をされたプロの建築家ならではであり、多くの気づきがありました。
多くのアドバイスを本当にありがとうございました!自分たちだけでは気づけなかったこと、改善提案なども非常に参考になりました。アキラ先生に依頼して良かったと家族で話しております。良い家づくりができるよう、これからも頑張っていきたいです。」

こちらこそ、ありがとうございます!
では!

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